メッセージ


2011年12月27日 更新

こんにちは。 皆さん年末はいかがお過ごしでしょうか?
今年の年越しは初ヨーロッパです。大好きなお雑煮もなし。
“ガキの使い”スペシャルが観られないのも残念です・・・。
先日の日本滞在では楽しい本番がたくさんありました。

初めて訪れた島根県では賢者の音楽祭ではソロリサイタル、そしてガラコンサートに出演しました。
ハードスケジュールのため出雲大社を見に行く時間はありませんでしたが、充実した4日間でした。
素晴らしい共演者と心温かいスタッフに感謝の気持ちでいっぱいです。

CHANEL NEXUS HALL でも久しぶりに弾かせて頂きました。大山平一郎さん、そして同年代の若い演奏家と音楽を作り上げる過程は楽しい!楽器を持たないときも笑いが絶えない楽しい時間でした。



その後は京都でブラームスの六重奏を演奏させて頂きました。日本を代表する演奏家との共演は緊張もありましたが、音楽に没頭できました!第一チェロは大阪に住んでいたときに習っていた上村昇先生でした。素晴らしい音色と歌い回しに一緒に弾きながらも引き込まれてしまいました!

12月上旬に日本を発ち、その足でブリュッセルに行きました。ヴァイオリニストの堀米ゆず子さんにお誘い頂き、ブリュッセルで行われたチャリティーコンサートでコダーイのデュオを弾かせて頂きました。何度かご一緒させて頂いていますが、堀米さんの懐の大きい音楽性にいつも圧倒されます。来年3月にもご一緒させて頂きますが、楽しみです!


最後に、演奏会に来てくださった皆様ありがとうございました!
今年も残り少なくなりました。良いお年をお過ごしください!

辻本玲


ベルンの雪景色。クリスマスにはすべて溶けてました。

2011年11月13日

みなさんいかがお過ごしでしょうか?
久しぶりにベルンのゆっくりした時間を味わっています。
ベルンは紅葉がきれいな季節にはいっています。
先日は、京都バッロックザールでのリサイタルを無事終えることができました。
共演して頂いた須関裕子さんの素晴らしいピアノにも支えられ、楽しく、熱く、弾かせて頂きました!
ホールもリサイタルにちょうどいい大きさで、お客様とも距離が近く、一体となったように感じました。
来て頂いたみなさま、ありがとうございました!

辻本玲

2011年9月27日 更新

皆さんは夏はいかがお過ごしでしたでしょうか?

ぼくの夏は佐世保でのアルカスカルテット、水戸室内管弦楽団、サイトウキネンフェスティバル、紀尾井シンフォニエッタなど、大変充実したものとなりました。

佐世保では久しぶりに本格的にカルテットに取り組みました。響きの素晴らしいホールで缶詰状態でリハーサルができ、恵まれた環境でした。素晴らしいメンバーとともに、熱のこもった演奏ができました。カルテットの皆さん、ホールのスタッフの方々、そしてお客様、ありがとうございました!

サイトウキネンフェスティバルでは以前、若手演奏家のための室内楽勉強会を開催していて、ぼくも学生のころ3回参加させて頂き今でもいい思い出です。その勉強会で一緒だった同年代の演奏家と一緒に六重奏を組み、まずはフェスティバル前のアウトリーチ活動を中心に演奏会をしました。同世代ならではのぶつかり合うリハーサルができました!仲のいいメンバーと笑いの絶えない10日間でした。最終日の演奏会当日にはなんと小澤征爾さんがリハーサルにいらっしゃり、短い時間でしたがレッスンをして頂きました。小澤さんの音楽がもつ情熱に圧倒されました。

そしてその後はフェスティバルの本公演、サイトウキネンオーケストラに初めて参加させて頂きました。日本、そして世界を代表する演奏家で構成されたオーケストラのサウンドはすごかったです。残念ながら小澤さんは全公演振ることができませんでしたが、小澤さんの音楽作りに触れられた事は貴重な財産になりました。
松本で行われるフェスティバルですが、今年は中国公演もあり初めて上海、北京にも行きました!
オケの皆様、スタッフの方々、ボランティアの皆様、長い間ありがとうございました!

万里の長城にも行きました!男坂と言われるコースを登ったのですが、帰りは膝が笑いっぱなしでした。。。でも圧倒される景観でした!

紀尾井シンフォニエッタにも初めて参加させて頂きました。今回はウィーンフィルのコンサートマスターのライナー・ホーネックさんが指揮、弾きぶりをなさる公演でした。シンフォニエッタの素晴らしさはもちろん、ホーネックさんの音楽の洗練のされ方、ボーイングの素晴らしさは本当に圧巻でした。
皆様ありがとうございました!

充実した、そして新たに挑戦してみたいこともいっぱい見つけることができた夏でした!

10月8日は京都のバロックザールでリサイタルがあります。楽しみです!
皆様、こちらにもぜひいらしてください!

辻本玲


ふさわしい写真がなくてすみません。万里の長城です!

2011年8月30日

この度は2007年度青山音楽賞新人賞受賞研修成果披露演奏会を、京都の青山音楽記念館バロックザールで10月8日に行わせて頂きます。
今回のリサイタルの三曲は迷わず選曲しました。
中でもメンデルスゾーンのチェロソナタ第二番は特に好きな曲です。
若い情熱に溢れた、聴いてる人も元気をもらえる曲です!
前回この会館でのリサイタルより四年が経ちましたが、成長した演奏をぜひ聴きにいらしてください。
よろしくお願いします!

辻本玲

2011年6月6日

5月28日、サントリーホールでのデビューリサイタルを無事に終えることができました。たくさんのお客様がご来場して頂き、デビューリサイタルをこのような形で迎えられた事を幸せに思います。来てくださいました皆様、ありがとうございました。一人でも多くの方に、チェロの魅力、そして音楽のもつパワーを感じて頂けたことを願っております。
共演してくださった鈴木慎崇さんのすばらしい演奏に刺激されながら、僕自身、曲に対する感情、思い入れを込めることができました。
そしてこのリサイタルを実現するためにお世話になったホールのスタッフ、そして事務所の方々ありがとうございました。

また、少し時間がたってしまいましたが、3月に京都、札幌、名古屋、兵庫でもデビューリサイタルを実施できました。いらして下さったお客様、各地の主催者・関係者の皆様、そしてスケジュールの都合でやむを得ずサントリーホールにはご出演頂けなかったピアノの有森直樹さん、あらためまして、心より感謝致します。

デビューリサイタルとは演奏活動のスタートラインのような意味がありますが、僕自身、いままでの集大成という意味も大きかったです。今までお世話になった先生方、いつも応援してくださる方々、そしていつも支えてくれる家族、皆様に感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。

これから一層精進して、がんばります。皆様これからも応援よろしくお願い致します。
ありがとうございました!

辻本玲

 

辻本玲 サントリーホール公演終了!

おかげさまをもちまして、辻本玲のサントリーホールでのデビュー・リサイタルが5月28日に無事に終了致しました。 5月だというのに台風が近づいている不順な天候にも関わらず、そしてやむを得ず3月から日時が変更になったにも関わらず、たくさんのお客様にお集まり頂き、我々スタッフ一同感激しております。

5/27(金)
この日の午前中のみ、サントリーホールの舞台でリハーサルをすることができました。
これができたことで、本番当日がずっと楽になりました。
ホールスタッフの皆さま、ありがとうございました!
演奏位置を探す辻本。
ちょっとの違いで響きも変わってきます。
ピアノの鈴木慎崇さんも客席からチェックしてくれています。
うーん、この辺かな?
それに伴いピアノも移動です。
なんと恩師であり日本を代表するチェロ奏者の山崎伸子さんが来てくれました!
緊張する辻本。山崎先生のご意見を取り入れて楽器の配置が決定。
辻本にとって誰よりも心強いアドヴァイスだったことでしょう。
ポジションが早々に決定できたおかげで、残りの時間は演奏に集中することができました。
山崎先生の厳しい指導が入ります!
   

5/28(土)
そして迎えた本番当日。午後は別のスタジオでリハーサル。
そして夕方5時から7時開演までの2時間でピアノ調律と最小限のリハーサルを終わらせなくてはなりません。

この日の影のMVPは、鈴木さんのタッチをよく知る調律師・村上さん。
まずは最初の30分でリハーサルできる状態に仕上げてもらいます。突貫工事でごめんなさい!

その頃二人の演奏者は・・・食事中。 休む間もなく本番開始。
演奏が2部に入ったところで村上さんもやっと一息、舞台裏のモニターを見ながらお弁当にありつけました。
そのモニター映像からの本番風景。フィナーレまであと少し!
終演です。ブラヴォー!
山崎先生もすぐに駆けつけて「良かったよ!」とお褒めの言葉をかけて頂きました。
左が調律の村上さん、辻本と鈴木さんに挟まれているのが
山崎先生とサントリーホールのステージ・マネージャー猪狩さん。
いつもそうなのですが、今回は特にホールの皆さんの様々なご配慮に助けられました。
いわゆる「打ち上げ」です。お疲れ様でした。
辻本と鈴木さんの表情も和らいでいます。

後ろ姿の男二人は、辻本との共演経験もある及川浩治と、
辻本とは大学同級であり鈴木さんを同郷の先輩として尊敬する外山啓介。
この二人だけではなく、たくさんの友人・知人・関係者が
記念すべきデビュー・リサイタルを応援し、
見守ってくれていたのです。

 

最後にもう一度、ご来場して頂いた全てのお客様、関わって頂いた全ての皆さま、本当に、どうもありがとうございました!心より感謝を申し上げます!!

スタッフ一同

 

デビュー・リサイタル・ツアー報告

東京公演は5月に延期のうえ無事終了致しましたが、3月の辻本玲のデビュー・リサイタル・ツアーは京都、札幌、名古屋、兵庫で予定通り終了しています。 記録として、デビュー・ツアーのスタッフによるレポートをアップ致します。今頃、ごめんなさい!
※3月末に書いた文章なので時間関係が前後してしまいますことをご了承下さい。 (震災直後という状況を考慮し、ホームページ更新を自粛していた時期のレポートですが、あえて文章や内容を変えずに掲載を致します)

3/10 都内某所にて最終リハーサル
綿密な練習風景です。
ピアノの有森直樹さんと細部の確認。
何せ翌日から本番ですから、そこはかとなく緊張感も漂います。

3/11 京都コンサートホール

さあ本番前の舞台リハーサル!

ちょっとしたポジションの違いでチェロの響きが変わります。
思わず靴を脱ぐ辻本。

リハーサルの後、客席から舞台を見つめて精神統一?
左は昔から辻本を知る、調律師の中谷さん。
なんと假屋崎省吾さんが聴きにいらして下さいました!
とても感激して頂いて、我々も感激。
いつも応援をありがとうございます!
3/18 札幌コンサートホールKitara

さすが北海道、3月も後半に入ったのに雪景色。でも快晴!
(Kitaraの楽屋から写した札幌大通り公園です)

3/21 名古屋・宗次ホール

終演後の舞台で、ホール・オーナーの宗次徳二さんと。
超ご多忙なのに、辻本のことをいつも気にかけて下さいます。
(宗次オーナーは「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者でもあります!)

※札幌と名古屋では公演を始める前に、辻本は舞台から哀悼の意を表し、
予定になかった「アヴェ・マリア(シューベルト)」を演奏してからリサイタルを開始しました。

3/26 兵庫県立芸術文化センター
今回のツアーで初めての大ホール。
4階席でも充分に音が届く! 素晴らしいホールです。
本番中、袖からこっそり。

 

終演後は「ツアー千秋楽」ということで、主催者さんが乾杯をしてくれました。
(なのにすみません、写真を撮り忘れました・・・)

 

各地ともたくさんの皆さまに来場頂き、そして新人にも関わらずサイン会にも並んで頂き、本当にありがとうございました。
偶然とはいえ「3・11」いう特別な日から始まったツアーは、各地とも演奏者もスタッフも複雑な感情の中での演奏会でした。 お客様もまた、それぞれに色々な思いをお持ちでいらしたことでしょう。

3月20日に予定していたサントリーホールでの東京公演は、5月28日に延期を致しました。

このような時に、音楽家に「できること」と「すべきこと」は何なのか、様々な答えがあると思いますが、まず基本は、「とにかく誠心誠意演奏に取り組み、より良い演奏会をお客様にお届けすることが、演奏家の第一の使命」だと我々は考えます。
5月28日のサントリーホールは、そのことを念頭に置き、ベスト・パフォーマンスを目指します。 更なる応援を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

スタッフ一同

 

 

2011年4月26日 更新

3/11に起きました大地震によってたくさんの方々が被害に遭われたことに大変心を痛めております。
犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。
一日も早く復興に向かえることを強く願っております。

この状況の中、デビューリサイタルにたくさんの方々に聴きに来て頂き本当にありがとうございました。
温かいお客様と共にデビューリサイタルを迎えることができたことを嬉しく思っています。
各公演を実現して頂いた各地の主催者の皆様、本当に感謝しております。
東京公演は5/28に延期となりました。 この日により良い演奏ができるよう、がんばりたいと思います。

辻本玲


※メッセージの更新が遅くなりましたことをお詫び致します。  
地震当日の3月11日にツアー初日の京都公演を迎え、様々な思いと葛藤が渦巻く中で、3月18日札幌、3月21日名古屋、そして3月26日の兵庫まで、各地で演奏を続けることができましたが、そのご報告をどのような言葉で、どのタイミングで申し上げるべきか、本人もスタッフも答えを出せないまま時間が過ぎてしまいました。事情をご賢察頂ければ幸いでございます。
スタッフ一同

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